エベレスト登山者の排泄物問題、その画期的な解決方法とは

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米国とネパールの大学がテストを複数回行って技術を検証している/Mount Everest Biogas Project

米国とネパールの大学がテストを複数回行って技術を検証している/Mount Everest Biogas Project

ポーター氏のチームはさらに、発生装置で生成された廃液が有害な微生物を含んでおらず、肥料として利用可能か否かをテストする必要がある。ポーター氏は年内に廃液の試験を開始し、もし危険であれば、地下の汚水処理システムで汚染物質をろ過し,除去する予定だ。

エベレスト山バイオガスプロジェクトはSPCCと署名済みの契約を結んでおり、必要な資金を調達し次第、プロジェクトを開始する。

ポーター氏は、最初の発生装置はおよそ50万ドル(約5500万円)のコストがかかると見ており、その大半はゴラクシェプまで材料を運ぶ輸送費だという。

しかし、その後はコストが下がり、ポーター氏はSPCCにプロジェクトの運営を引き継ぐ予定だ。

SPCCのドーマ氏も同プロジェクトの成功を願っている1人だ。「これは長期的に排泄物問題に対処するための大変斬新な解決策だ。現在の処理法は持続性に欠け、決して良いとは言えない」(ドーマ氏)

一方、ポーター氏はこのプロジェクトを通じてネパールの人々に「借り」を返したい考えだ。「私もこの問題を引き起こした人間の1人なので、今度はこの問題の解決に貢献できればと考えている」(ポーター氏)

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