人々を魅了し続ける「カリブの海賊」、その実像に迫る<下>

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黄金期の海賊たちの中で最も悪名をとどろかせた「黒髭」ことエドワード・ティーチ

黄金期の海賊たちの中で最も悪名をとどろかせた「黒髭」ことエドワード・ティーチ

相手に恐怖を与える黒髭の戦術は奏功した。彼が殺害や傷害行為に及んだという記録はない。全員がただ降伏した。1718年、英王立海軍と繰り広げた最後の戦いまでは。

ウッダード氏によれば、黒髭の行方を追う水兵らを率いたのはロバート・メイナード大尉だった。勇敢な若い将校と海賊が船上で戦うという定番の話は、黒髭との決闘がモデルになったという。

黒髭はメイナード大尉の船に乗り込み、短刀とピストルを手に死に至る決闘を挑む。剣と銃弾による応酬の末、メイナード大尉は黒髭を殺害。その首を切り取って船首からつり下げ、米東岸を航行した。こうして、悪名高いエドワード・ティーチが戦闘で死亡したというニュースが衝撃とともに広まっていった。

ただ、黒髭を巡ってはひとつの謎が残されている。日記の行方だ。

日記はメイナード大尉により回収され、拘束された船員の裁判で証拠として使われたものの、裁判後に歴史の舞台から消えた。日記を再び入手することができれば、海賊史の中でも最重要級の発見となるだろう。

連載終わり

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