英国発、廃棄食材カフェが台頭<1> ごみ箱から食卓へ

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廃棄される食材を利用したカフェが注目を集めている

廃棄される食材を利用したカフェが注目を集めている

(CNN) アダム・スミス氏にインタビューを行っていたところ、突然、環境衛生検査官による抜き打ち検査が入り、中断を余儀なくされた。

スミス氏は最近、イングランド北部の都市リーズに英国初の廃棄食品専門のスーパーマーケットをオープンした。この巨大な施設の中には、廃棄を免れた農産物が山積みされている。このスーパーの開設にあたり、多額の寄付金が集まり、オープン後も多くの買い物客でにぎわっているが、当局にも目を付けられた。

検査官らが立ち去った後、スミス氏は「彼らはスーパーを簡単に閉鎖することもできた」と述べ、「しかし、店内では家族や子どもたちなど500人の客が、食べ物がぎっしり入ったショッピングカートを押しながら買い物をしていた」と付け加えた。

「検査官たちに『あなた方もわれわれに協力すべきだ。さもなければ、この食料はすべて廃棄されてしまう。私は、それを許しているのはあなた方だと人々に訴えるつもりだ』と言ってやった」(スミス氏)

当局との衝突は今やスミス氏の日課になっている。シェフから「廃棄食料起業家」に転身した同氏は、法に逆らい、廃棄予定の食材を使った料理を提供するカフェの世界的ネットワーク「リアル・ジャンクフード・プロジェクト(RJFP)」を立ち上げた。

RJFPは、これまでにイスラエルやオーストラリアなど、世界7カ国に120カ所の食堂を開設している。

次回「英国発、廃棄食材カフェが台頭<2> ネットワークの構築」は11月20日公開

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