ウクライナ、ロシアのドローン攻撃を非難 米ロ首脳会談後も続く

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トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が19日に電話会談を行ったが、その後もウクライナとロシアのドローンによる攻撃は続いている/Reuters/Getty Images

トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が19日に電話会談を行ったが、その後もウクライナとロシアのドローンによる攻撃は続いている/Reuters/Getty Images

(CNN) ウクライナとロシアは20日にかけて攻撃用ドローン(無人機)を発射したと互いを非難した。この数時間前にはロシアのプーチン大統領が米国のトランプ大統領と電話会談を行い、即時停戦を改めて拒否していた。

ウクライナ空軍は20日、テレグラムで、ロシアがドローン「シャヘド」108機と「さまざまな種類のおとりドローン」を発射したと発表。東部、中部、北部で93機を撃墜したと明らかにした。

今回の攻撃は、トランプ氏とプーチン氏が19日に約2時間にわたって会談した後に行われた。トランプ氏は電話会談を受け、ウクライナとロシアが「ただちに」停戦交渉を開始すると述べていた。

一方のプーチン氏は、「関連する合意が成立すれば、一定期間の停戦の可能性について」ウクライナと協議する用意があると語った。

ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、この会談で停戦の期間については協議されなかったとしている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、ロシアが戦争と占領を継続するために時間を稼ごうとしているのは明らかだとSNSで非難。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は「残念ながら、トランプ氏とプーチン氏の電話会談後も現状に変化はない」と述べた。

トランプ氏からプーチン氏との電話会談についての説明を受けたドイツのメルツ首相は19日にX(旧ツイッター)で、欧州各国首脳は制裁を通じてロシアへの圧力を強めることを決定したと述べた。

トランプ氏は進展の「可能性がある」ことから、ロシアに対する新たな制裁には加わらないとしている。

ロシア国営タス通信は、ペスコフ大統領報道官が記者団に対し、「我々はこの紛争の根本原因を排除することで、迅速な解決に至ることを第一に考えている」と述べたと報じている。

米国の元駐ウクライナ大使、ウィリアム・テイラー氏はCNNのインタビューに対し、プーチン氏について「彼はウクライナの降伏を望んでいる。ウクライナが武装解除し、自衛できない状況に陥ることを望んでいる」と指摘した。「プーチン氏が『根本原因』と言っているのは、まさにそれを意味しているのだ」

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