寿命の延び、生物学的にはもう限界? 米研究

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仏カンヌでベンチに腰掛ける高齢者の男女

仏カンヌでベンチに腰掛ける高齢者の男女

(CNN) 人の寿命の延びは生物としての限界に達しつつあるという説が、このほど科学誌「ネイチャー」に発表された。この100年で寿命は劇的に延びたものの、これ以上延びる可能性は極めて低く、125歳を超すことはまずあり得ないとしている。

米アルベルト・アインシュタイン医学校の研究チームは、米国、英国、フランス、日本で老化の傾向を分析した。その結果、「寿命の延びがすぐにも止まるとは考えられない」としながらも、データにはっきり示されている通り、「1990年代の時点で既に限界に達していた」と結論付けた。

調査によると、人の寿命は男性、女性とも1980年代までは著しい延びを示していたが、その後は延びが鈍くなり、ほぼ横ばいとなっている。

寿命を125歳以上に延ばすためには、健康状態の改善を超えた科学的発明が必要になると研究チームは解説し、「そうした取り組みが成功しないという科学的根拠はない。しかしその可能性は種固有の寿命を決めている無数の遺伝的変異体によって制約される」とした。

史上最も長生きした人物として記録されているのは、1997年に122歳で死去したジャンヌ・カルマンさん。

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