ノルウェー、「山」をフィンランドに贈呈か 独立100周年
(CNN) ノルウェーのソルベルグ首相は30日までに、隣国フィンランドが来年、建国100周年を迎えるのを祝い、両国国境線にまたがってそびえ、現在はノルウェー領となっている山の頂上部分をフィンランドに「贈答」する計画を検討していることを明らかにした。
ノルウェー国営テレビNRKの取材に述べた。この計画に関するいかなる決定もまだ下していないとも付け加えた。
フィンランドへの寄贈を計画しているのはハルティア山の頂上部分で高さは約1331メートル。贈答が実現すればノルウェーの国境線は西側へ約40メートル縮小することになる。
ノルウェーには高山が多数あるが、フィンランドには少ない。同山頂がフィンランド領となれば同国では最高峰になるという。
今回の寄贈計画はフェイスブック上で市民らが参加して広がったキャンペーンを受けている。キャンペーンを仕掛けた学生の1人は、山が豊富にあるノルウェーにとってハルティア山の山頂は小さなものだと主張。だが贈ることは大きな意味を持つだろうとし、全ての北欧諸国は偉大な相互関係を有しているとも強調した。
キャンペーンは、1972年にハルティア山などの測定調査に従事した際、フィンランドへの寄贈案を思いついたノルウェーの国土地理作成当局の元職員の志を引き継いでいた。