米セントルイス警察 専用車でアイスを無料配布、地域交流で
(CNN) 米ミズーリ州セントルイス市の警察にこのほど、アイスクリームを住民に無料で配る専用トラックが贈られ、少年少女クラブの集まりなどへの出動を始めた。地域社会との交流強化が狙い。
このトラックは寄付金を元手に1万6000ドル(約168万円)で先月調達したもの。配るアイスクリームや冷菓類などの6000余点は地元のスーパーマーケットが寄贈した。
米国では最近、警官によるアフリカ系(黒人)住民などの射殺事件が多発し、抗議デモや報復の犯行などが相次ぐ警察には厳しい世情となっている。
セントルイス市警の本部長は地元のCNN系列局KTVIの取材に、アイスクリームの提供は「緊張や不安を和らげるもの」とその意義を強調。子どもたちが警官を前向きに受け止めてくれることにつながればと期待している。
専用トラックは今後、市内全域の公園、娯楽センター、教会や学校を訪れる他、地域社会の催しの一部にも参加する予定。
セントルイス市警の今回のアイスクリーム・トラックの導入は、米ボストン市警の先例を追ったものとなっている。
米ミズーリ州ファーガソンでは2014年、黒人少年が白人警官に射殺される事件が発生、人種差別などへの抗議活動が激化したことがある。