ハッブル望遠鏡で巨大な恒星を観測 質量は太陽の100倍超

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地球から17万光年の距離にある星団の姿をとらえたハッブル宇宙望遠鏡=NASA/CNN

地球から17万光年の距離にある星団の姿をとらえたハッブル宇宙望遠鏡=NASA/CNN

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)が運用するハッブル宇宙望遠鏡の観測でこのほど、質量が太陽の100倍を超える恒星が9つ見つかった。

恒星が見つかったのは地球から17万光年離れたR136という星団。R136は大マゼラン雲という銀河の中のタランチュラ星雲に位置する。

太陽系に最も近い恒星とされるケンタウルス座アルファ星までの距離は4.3光年。これだけでも40兆キロに相当するという、気の遠くなるようなスケールだ。

発表によると、新たに観測された恒星のうちR136a1は、全宇宙でこれまでに見つかった中で質量が最も大きい。R136には太陽の質量の50倍を超える星が数十個もある。

また巨大な9つの恒星の明るさを合わせると、太陽の3000万倍分に達するという。

観測チームを率いた英シェフィールド大学の宇宙物理学者、ポール・クラウザー氏は「軌道投入から25年以上が過ぎた今も、ハッブルにしかできないことがある」と強調した。

観測結果は英王立天文学会が発行する月刊誌MNRASに掲載される。

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