「伝説の巨大ガメ」死ぬ、世界で残り3匹に ベトナム

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ワシントン(CNN) ベトナムの首都ハノイの湖で、希少種の巨大ガメが死んでいるのが見つかった。伝説に登場するカメにもなぞらえられていたこの個体は、世界で4匹しかいないといわれていた希少種のうちの1匹だった。

巨大ガメは地元住民の間で曽祖父を意味する「キュー・ルア」と呼ばれ、推定年齢は80~100歳。国営通信VNSによると、19日午後、ハノイにあるホアンキエム湖の水面に死骸が浮かんでいた。

当局は、高齢による衰弱と悪天候によって死んだと推定している。ソーシャルメディアには巨大ガメの死をいたむ投稿が相次いだ。

ベトナムには、15世紀に実在したレ・ロイ王が魔法の剣で中国の侵攻からベトナムを守ったという伝説があり、勝利を収めた王からその剣を託されたのが神秘のカメだったと言い伝えられている。

その伝説の舞台とされる湖が「剣返還の湖」を意味するホアンキエムと命名され、死んだ巨大ガメはこの湖に住んでいた。

キュー・ルアはスッポンの仲間の「シャンハイハナスッポン」という種類のカメで、世界で生存が確認されているわずか4匹のうちの1匹だった。残された3匹のうち1匹はハノイの別の湖に、2匹は中国・上海に生息しているという。

キュー・ルアは2011年に一時的に保護されて3カ月の治療を受け、元気になって湖に戻されていた。曽祖父という名に反して、キュー・ルアはメスだった。

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