初の「宇宙製」、宇宙ステーションの3Dプリンターで制作

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国際宇宙ステーション(ISS)=NASA提供

国際宇宙ステーション(ISS)=NASA提供

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に送り込んだ3Dプリンターを使って初めて物体を制作することに成功したと発表した。

宇宙で25日にプリントされた白い物体には、「Made in Space(宇宙製)」「NASA」の文字が刻まれている。

これまではISSで使っている部品や器材が壊れたり故障したりしても、交換用の部品は地球から届けてもらうしかなかった。「火星や小惑星への旅でも同じ問題に直面するだろう」とNASAの専門家は指摘する。

3Dプリンターで部品を出力できるようになれば、宇宙船で打ち上げなくてもデータをメールで送信すれば済むようになる。これは画期的な出来事だと専門家は評価している。

今回制作した物体はスペースX社の宇宙船「ドラゴン」を使って地球へ持ち帰り、地球上で作った物体と比較して、プラスチック層の接着具合に違いがあるかどうかなどを検証する。

3Dプリンターは9月に打ち上げた宇宙船でISSに到着。地球上で制作したサンプル製品を参考にしながら物体を出力した。

Made in Spaceは、宇宙ステーション用のプリンターを製造したカリフォルニア州のメーカーの社名でもある。宇宙での制作に当たっては、同社の技術者が地上からプリンターを操作するデモを行った。

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