ベゾス氏のベネチア豪華挙式、会場変更の情報 反対運動の市民が「勝利」宣言
ローマ(CNN) イタリアのベネチアで今月末に予定されている米アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏とジャーナリストのローレン・サンチェス氏の豪華挙式について、披露宴会場の変更が伝えられたことを受けて反対運動を展開していた市民らが「勝利」を宣言した。
ベゾス氏とサンチェス氏は結婚式翌日の28日、ベネチア中心部にある14世紀の建造物「ミセリコルディア」で盛大な披露宴を開く予定だったとされ、これに反対する団体「ノー・スペース・フォー・ベゾス(ベゾスのための場所はない)」が周辺の運河の封鎖を呼びかけていた。
同団体によると、披露宴の会場は、ベネチア郊外の再開発された港湾地区アルセナーレにある「テセ」(造船所)に変更された。同団体は、抗議運動を非難していたベネチアのルイジ・ブルニャーロ市長にも勝利したと主張している。
「我々の勝利だ! 抗議運動でベゾスの計画を台無しにした」「彼らは逃げ出してアルセナーレの91番テセに避難を強いられた。ベゾスの2隻のヨットもベネチアには到着しない」。同団体はネット上にそう書き込んでいる。

活動家らによると、シートは400平方メートル近い大きさがあるという/Stefano Rellandini/AFP/Getty Images
ベゾス氏の結婚式については、日取りや会場、招待客も含めてほとんど明らかになっていない。
ベネチア市民からは支持する声もあったものの、ここ数日で反対の声が強まっていた。結婚式の会場とされるサン・ジョルジョ・マッジョーレ島や、大運河に架かる名所リアルト橋にも反対の横断幕が掲げられた。
環境保護団体グリーンピースの活動家は23日、笑顔のベゾス氏の画像に「自分の結婚式用にベネチアを借りられるなら、もっと税金を払える」の文字をあしらった巨大なシートを広げた。このシートは即座に地元警察が撤去した。同団体によると、シートは約400平方メートルの大きさがあった。