フィッチ、中国の格付け見通しを引き下げ

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中国の江蘇省淮安市で建設中の不動産プロジェクト=8日/2024 CFOTO/Future Publishing/Getty Images

中国の江蘇省淮安市で建設中の不動産プロジェクト=8日/2024 CFOTO/Future Publishing/Getty Images

(CNN) 大手格付け会社フィッチ・レーティングスは9日、中国の信用格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。

中国の長期信用格付けは、上から5番目の「Aプラス」のまま据え置いた。見通しが修正されても格付け自体が下がるわけではないが、その可能性は高まる。

フィッチは見通しの引き下げについて、中国が不動産に依存する成長からより持続可能とされる成長モデルに移行するなかで、財政見通しへのリスクが拡大していることを反映したと説明した。

また、中国の財政赤字は昨年の国内総生産(GDP)比5.8%から、今年は同7.1%に上昇し、新型コロナ対策が予算を圧迫した20年以降で最大の規模になるとの見通しを示した。

これに対して中国の財政省は10日、引き下げを「遺憾」とする声明を発表。フィッチの評価方法では、経済成長を促す財政政策の役割が有効に反映されないと主張し、中国経済の長期的な明るい動向や、良好な信用を維持する政府の能力と決意に変わりはないと反論した。

格付け会社のムーディーズも昨年12月、中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げていた。

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