英バーミンガム市、事実上の財政破綻宣言 賃金格差の是正請求に最大1400億円

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人口100万人を超えるバーミンガム市が事実上の財政破破綻を宣言/Darren Staples/Bloomberg/Getty Images

人口100万人を超えるバーミンガム市が事実上の財政破破綻を宣言/Darren Staples/Bloomberg/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 英国第2の都市、バーミンガム市の議会が5日、事実上の財政破綻(はたん)を宣言した。賃金格差の是正請求に対する支払いで財政赤字が膨らんだ。

バーミンガム市議会は必要不可欠な公共サービスにかかるもの以外のすべての支出を停止する。賃金格差に起因する請求への対応に必要な額は6億5000万~7億6000万ポンド(約960億~1410億円)にのぼるとみられる。

バーミンガム市は現在、2023〜24会計年度に8700万ポンドの赤字を見込んでいる。

英メディアによると、バーミンガム市議会のシャロン・トンプソン副議長は5日、「同一賃金となるよう過去にさかのぼって賃金を支払う責任がある点など、長年の問題」に直面していると議員らに伝えた。

トンプソン氏はまた、バーミンガム市は「歴代の保守党政権によって10億ポンドの資金が奪われた」と述べ、与党である保守党を非難。さらに「全国の議会と同様に、バーミンガムも成人社会福祉に対する需要の大幅な増加や事業税収の激減、激しいインフレの影響など、前例のない財政難に直面していることは明らかだ」などと窮状を訴えた。

一方、スナク首相の広報官は同日、記者団に対し、「地元で選出された議会が自分たちの予算を管理するのは明白」で、政府がこれまで自治体に関与し、懸念を伝えてきたことを強調した。

バーミンガム市は人口100万人超えるイングランド中部最大の都市。

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