米ゴールドマン・サックス、今週中に3200人削減へ

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ニューヨーク・マンハッタンにあるゴールドマン・サックス本社/Spencer Platt/Getty Images

ニューヨーク・マンハッタンにあるゴールドマン・サックス本社/Spencer Platt/Getty Images

(CNN) 米金融大手ゴールドマン・サックスは今週中に3200人の人員を削減するとの見通しが、事情を知る関係者の話で明らかになった。先行き不透明な経済、市場の情勢を受けて、コスト節減を図る。

同関係者によると、トレーディング・銀行部門が削減対象の3分の1あまりを占め、他部門での採用は継続する。

人員削減のニュースは、米ブルームバーグ通信が最初に報じた。

昨年9月末時点の従業員は4万9100人だった。新型コロナウイルス感染拡大からの回復期に数千人を増員していたが、米連邦準備制度理事会(FRB)や他国の中央銀行がインフレ抑制のため利上げにかじを切った影響で、経済全体の活動が減速した。

企業が世界的な景気後退に備えて合併・買収(M&A)や新規株式公開(IPO)を控え始めた結果、助言業務を手掛けるゴールドマン・サックスや同業各社の業績は低迷している。

同社の昨年7~9月期の決算は、売上高に相当する純営業収益が前年同期比12%減、投資銀行部門では同57%減となった。10月にはトレーディング事業と投資銀行の部門を統合するなどの大規模再編を発表していた。

米大手企業では景気後退への懸念を背景に人員削減の動きが目立っている。アマゾンは今月、1万8000人あまりの削減計画を発表した。モルガン・スタンレーも最近、新たな削減に着手している。

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