座席リクライニングを理由に損害賠償命令、列車内でトラブル 中国

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中国の湖南省の列車内で座席のリクライニングを使用した乗客が後方にいた乗客のパソコンを損傷し損害賠償を命じられた/creativefamily/Adobe Stock

中国の湖南省の列車内で座席のリクライニングを使用した乗客が後方にいた乗客のパソコンを損傷し損害賠償を命じられた/creativefamily/Adobe Stock

(CNN) 中国の湖南省を走る列車の車内で座席をリクライニングした乗客が、後ろの乗客から裁判を起こされ、損害賠償を命じられる出来事があった。

11月に公開された裁判書面によると、大学生のワンさんは今年3月、湖南省の武漢市へ向かう列車に乗車。前の座席の背もたれに取り付けられたテーブルを広げ、買ったばかりのノートPCを使っていたところ、前の座席の男性がリクライニングしたために、ワンさんのPCのディスプレーが破損した。

ワンさんはPCを修理に出した後、修理代および警察へ届け出るための交通費として、前の座席に座っていた男性のリーさんに対し、4788.5人民元(約9万4000円)の損害賠償を求める訴えを起こした。

湖南省の人民法院(裁判所)は双方の責任を認め、座席をリクライニングしたリーさんには70%の責任があるとした。ワンさん側にも、もっと注意を払うべきだったとして30%の責任を認めた。

結果としてリーさんは、ワンさんが要求した損害賠償の70%に当たる3341.45人民元の支払いを命じられた。

判決では、座席をリクライニングする際は後ろの乗客の様子を確認するよう促す注意書きが車内にあったと指摘している。

座席のリクライニングをめぐるエチケットは、以前から論議の的になっていた。

そうした論争はこれまでほとんどが航空機の座席に限られていたが、航空会社が短距離便を減らし、環境負担の少ない列車の使用を奨励する風潮が強まる中、今後は列車でも航空機のようなマナー論争が増える可能性もある。

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