中国警察、携帯電話のデータでデモ参加者を追跡

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北京での反「ゼロコロナ」デモに対応し、非常線を張る警官隊=27日撮影/Kevin Frayer/Getty Images

北京での反「ゼロコロナ」デモに対応し、非常線を張る警官隊=27日撮影/Kevin Frayer/Getty Images

(CNN) 中国の首都・北京で新型コロナウイルス対策の厳格な行動制限に抗議して行われたデモで、中国当局が携帯電話のデータを利用して参加者を追跡していることが分かった。デモ参加者と警察の電話でのやり取りの録音をCNNが確認した。

北京の亮馬河には先月27日の夜、数百人のデモ隊が集まり、絶え間なく続くコロナ検査とロックダウン(都市封鎖)の終了を訴えた。検閲を非難して政治的自由を求める声もあった。

北京中心部での異例のデモは28日未明にはおおむね平和的に終了した。しかしデモ隊の一部にはその後、警察からデモ参加の有無を尋ねる電話がかかってきた。

デモ参加者の一人はCNNに対し、30日に警官から電話があったと説明。この警官はデモ現場の近くで携帯電話の信号が記録されたため、追跡を行っていると明らかにしたという。

CNNはデモ参加者を報復から守るため氏名を一切報じていない。

CNNが確認した電話の録音によると、警察から電話を受けたデモ参加者は27日夜に亮馬河に行かなかったかと尋ねられた。現場にいたことを否定すると、「ではなぜあなたの電話番号があそこに現れたのか」と言われたという。

中国では携帯電話の利用者は全員、実名と識別番号を通信会社に登録することを法律で義務付けられている。

デモ参加者の一部は追跡や特定を避けるための予防措置を講じており、女性の一人はCNNに対し、デモ中は携帯電話を機内モードにしていると明かした。この女性のもとには12月1日午後の時点で警察から連絡が来ていない。

習近平(シーチンピン)国家主席が2012年に権力を掌握して以降、中国共産党は生活のあらゆる側面への締め付けを強化。抗議の動きを徹底的に取り締まり、ハイテク技術を活用した監視国家を築いている。

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