マンハッタンの家賃が6カ月連続で過去最高に

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
マンハッタンでは家賃が上がり続けている/Spencer Platt/Getty Images

マンハッタンでは家賃が上がり続けている/Spencer Platt/Getty Images

(CNN Business) 米ニューヨーク市マンハッタン区の家賃が6カ月連続で過去最高を記録したことがわかった。不動産会社ダグラス・エリマンと不動産鑑定会社ミラー・サミュエルの月次報告から明らかとなった。

7月の月額家賃の中央値は前年同月比29%増、前月比2.5%増の月4150ドル(約55万円)だった。

先月5000ドルの大台を突破した平均値も、過去最高の月5113ドルを記録した。

ミラー・サミュエルのジョナサン・ミラー社長によれば、家賃相場のピークの最終月となる8月はさらなる値上がりが予想されるという。

「需要増による価格上昇圧力が想定されるため、微小ながらも来月まで上昇は続くだろう」(ミラー社長)

8月以降はどうなるのか。マンハッタンの賃貸市場は落ち着くかもしれないが、家賃が急にお手頃になることはなさそうだ。

「家賃値上げの逆は、必ずしも家賃値下げではない」とミラー氏。これまでほど急速ではないにしても家賃は引き続き上昇するか、横ばい状態になる可能性を指摘した。

「8月のピークの後いくらか改善を期待する人も多いが、そうなるのは連邦準備制度理事会(FRB)が失業という形で経済にさらなる打撃を加えた場合だけだろう。それは望ましいシナリオとはいえない」

住宅ローン金利も賃貸市場に影響を及ぼしている。

今年に入ってから住宅ローン金利は急上昇した。1月に3.22%だった30年固定金利の平均値は6月に5.81%にまで上がり、7月には5~5.5%で推移している。先週の平均値は4.99%と、5%をわずかに割り込んだ。

借入金利が上昇すれば、住宅の購入希望者は今は購入をやめて賃貸市場に入ってくる。そうすれば賃貸市場の圧力はさらに高まる。

「住宅購入市場の混乱は、FRBの政策により賃貸市場にも広がった。失業率やハードランディングといった外的要因から影響を受けるだろう。今後の動きに注目だ」

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]