エスプレッソの値段非表示、コーヒー店に13万5000円の罰金 伊

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2ユーロのコーヒーを巡る顧客の通報により、店に対し1000ユーロの罰金が科された/Kristina Blokhin/Adobe Stock

2ユーロのコーヒーを巡る顧客の通報により、店に対し1000ユーロの罰金が科された/Kristina Blokhin/Adobe Stock

(CNN) 伊フィレンツェで、市内にあるコーヒー店のオーナーに対し、エスプレッソの値段を表示する義務を怠ったという理由で当局が1000ユーロ(約13万5000円)の罰金を科す出来事があった。当該のエスプレッソの値段は2ユーロだった。

顧客1人が先月末、法律で義務付けられている値段表示がなかったことを警察に通報していた。地元警察が今月19日、CNNの取材に答えた。

店のオーナーのフランチェスコ・サナポさんはフェイスブックに罰則に対する不満を投稿。問題が持ち上がったのは、顧客がエスプレッソの値段を知って驚きを表明した後だったと主張した。

サナポさんはバリスタとして受賞歴を持ち、伊グルメ専門チャンネルのコーヒー関連番組に出演する有名人でもある。

16日のフェイスブックへの投稿では、罰金について議論したいわけではないとしつつ、飲食業界と「イタリアのコーヒー店の未来」のため声を上げなくてはならないと思ったと述べた。

そのうえで自社がフェアトレード認証を推進し、コーヒーの品質にも強くこだわっている点を強調。「ここで確認したいのは、1杯のエスプレッソに2ユーロ払うからといって激怒する人間はほかにいないということだ」とつづった。

また値段については、その場で視認できる状態ではなかったかもしれないが、QRコードのメニュー上には表示されていたと付け加えた。

CNNはサナポさんにさらなるコメントを求めている。

地元警察の幹部はCNNの取材に対し、定期的に商店や飲食店での値段表示義務違反をチェックしていると説明。年間15件ほど、同様の罰金を科しているとした。対象商品はアイスクリームから衣類まで多岐にわたるという。

そのうえで製品の値段表示は、消費者保護のための基本的な原則の一つだと指摘。2ユーロのコーヒーに対してやりすぎだと驚く人がいるのに理解を示しつつも、「それが法律だ」と述べた。

また通常のコーヒーの値段が1~1.5ユーロなので、おそらく当該の顧客はびっくりしたのだろうと付け加えた。

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