イタリアの中古住宅を格安で購入、英国人男性が味わった苦労と喜び

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イタリア北部の山村カッレーガ・リーグレは、数年前から格安住宅の販売に取り組んでいる。人口減少に歯止めをかけ、地域の活力を維持するのが目的だ/Valentina Bozzini
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イタリア北部の山村カッレーガ・リーグレは、数年前から格安住宅の販売に取り組んでいる。人口減少に歯止めをかけ、地域の活力を維持するのが目的だ/Valentina Bozzini

(CNN) イタリアには掘り出し物の安価な中古住宅が数多く存在し、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の最中にもかかわらず、多くの住宅購入希望者の関心を集めている。では、意を決して遠隔の町の今にも崩れそうな一角に大金(小金)を投じると果たしてどうなるのか。

車とオートバイをこよなく愛する英国人、ロイ・パトリック氏(67)は、イタリア北部の山村カッレーガ・リーグレにある、かつて校舎だった古い民家を約1万6500ドル(約180万円)で購入した。パトリック氏にとって、この家での生活は一種の冒険であり、煙突が崩れたり、ドアが開かないなどのトラブルには見舞われたが、喜びも味わった。

オックスフォード出身のパトリック氏がこの物件を購入したのは、ほとんど偶然だった。

パトリック氏は、離婚後に参加した地中海クルーズを終え、ジェノバ港に上陸した際に現地の人々からカッレーガ・リーグレの素晴らしさについて聞かされた。そして実際に村を訪問し、見て回ろうと決意したパトリック氏は、その村の素晴らしさに魅了された。

現地の古い物件を数件見て回った結果、1930年代に建てられた校舎に心を奪われ、2017年に購入した。この家は、コニオという住民がわずか12人しかいない静かな地区にある。

家を購入して以来、パトリック氏はパンデミックの間も2週間に1度カッレーガを訪れている。イタリアで三輪自動車を売買する事業を営むパトリック氏は、この村で新しい家族と、新鮮な空気の中でデトックスをしたり、テクノロジーのない生活が送れる田舎の安息の地を見つけたと言う。

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