イーライリリーの抗体薬併用、米当局が緊急使用許可

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新型コロナの抗体療法にとりくむ米製薬大手イーライリリーのスタッフ/Eli Lilly

新型コロナの抗体療法にとりくむ米製薬大手イーライリリーのスタッフ/Eli Lilly

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は9日、米製薬大手イーライリリーが開発した新型コロナウイルス感染症の新たな抗体療法について、緊急使用許可(EUA)を出した。

同社の治療薬では、すでに人工的につくった抗体を薬として投与する「バムラニビマブ」のEUAが認められていた。新たに承認されたのは、これともうひとつの抗体薬「エテセビマブ」を併用する治療法だ。

ライバルの米製薬大手リジェネロンはすでに、2種類の抗体を組み合わせた治療薬を売り出している。

FDAはバムラニビマブとエテセビマブの併用について、軽症から中等症の成人と12歳以上で体重40キロ以上の小児で重症化リスクが高い場合の緊急使用を許可すると発表した。

一部の研究では、バムラニビマブを単独で投与した場合、新型コロナウイルスの変異株には効かない可能性が指摘されていた。

イーライリリーは先月26日、最終段階の臨床試験(治験)で、バムラニビマブとエテセビマブの併用により入院と死亡のリスクを70%抑える効果が確認されたと発表していた。よくある副作用としては、投与当日の吐き気が報告されているという。

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