宗教間の融和を描いたCM、非難集中で取り下げ インド

イスラム教徒とヒンドゥー教徒の融和を描いた「タニシュク」のコマーシャル/From Karthik/Twitter

イスラム教徒とヒンドゥー教徒の融和を描いた「タニシュク」のコマーシャル/From Karthik/Twitter

(CNN) インドの財閥タタ・グループ系の宝飾ブランド「タニシュク」がイスラム教徒とヒンドゥー教徒の融和を描いたコマーシャルが、インターネット上で非難を浴びて取り下げられた。

タニシュクが流したのは、古代インドのサンスクリット語で「合一」を意味する「Ekatvam」と「ひとつになることの美しさ」をテーマにしたコレクションのコマーシャル。先週末にソーシャルメディアやテレビで公開された。

45秒間の映像は、イスラム教徒の家に嫁いだヒンドゥー教徒の女性が妊娠し、ヒンドゥー式の祝福を受けるという設定。「この家にこういうお祝いの習慣はないのに」と戸惑う女性に、義理の母が「娘を喜ばせる習慣はどこの家にもある」と答える。

ネット上ではこの内容に反発し、タニシュクのボイコットを呼びかけるハッシュタグが広がった。

反イスラム主義者らが「ラブ・ジハード(愛の聖戦)」と呼ぶ陰謀の一環だと主張する声も上がった。イスラム教徒が恋愛や結婚を口実にヒンドゥー教徒の女性を改宗させようとしているという陰謀説だ。

「女性は跡継ぎを妊娠して初めて婚家に受け入れられる」という差別思想の表れだとの批判もあった。

その一方で、「イスラム教徒とヒンドゥー教徒の設定が逆だったら非難されただろうか」と疑問を投げ掛けるなど、コマーシャルを擁護する意見も出た。

国連事務次長を務めたインドの政治家、シャシ・タルール氏はツイッター上で「イスラムとヒンドゥーの融合がそんなに嫌なら、その融合の世界最古の象徴であるインド自体をボイコットしてはどうだ」と問い掛けた。

タニシュクの報道担当者は、「テーマと正反対の反響を呼んでしまったのが大変残念だ」と話している。

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