米FRB、再び緊急利下げ 実質ゼロ金利に

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
FRBのパウエル議長。再び緊急利下げに踏み切った/Mark Makela/Getty Images

FRBのパウエル議長。再び緊急利下げに踏み切った/Mark Makela/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、1.0%の緊急利下げを発表し、2008年の金融危機以来となる実質ゼロ金利政策に踏み切った。

FRBは新型コロナウイルス感染拡大の影響による景気悪化を懸念し、今月3日にも緊急利下げしていた。再利下げを先に延ばせば手遅れになりかねないとの判断から、この日の決定に至ったとみられる。

米国債と住宅ローン関連証券を計7000億ドル(約74兆円)買い入れる量的緩和政策の再開も決めた。

FRBはさらに、日本やカナダ、英国、欧州、スイスの中央銀行と、市場へのドル供給拡充で協調するとの合意に達した。

米経済は失業率が歴史的低水準、消費者信頼感指数が高水準で推移するなど基本的に力強さを示してきたが、FRBは声明で、新型ウイルスの感染拡大が米国など多くの国の経済活動を損なわせ、世界の金融環境が大きな影響を受けていると指摘。事態改善のめどが立つまで実質ゼロ金利を維持する構えを示した。

トランプ米大統領が求めてきたマイナス金利の導入には応じていないが、トランプ氏は同日、再利下げを「大変喜ばしいこと」として歓迎した。

米株式市場は13日、トランプ氏が国家非常事態宣言とともに発表した緊急支援策を受けて、記録的な急反発を示していた。FRBが株価回復の勢いを週明けに持続させるため、利下げ発表のタイミングを計った可能性も指摘されている。

「新型コロナウイルス」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]