資金流用事件で訴追の実業家、クリスマスの人気キャラクターに　マレーシア

事件では、１ＭＤＢを設立したナジブ前首相も資金洗浄や背任、職権乱用の罪で起訴されている。ロー氏はナジブ氏の義理の息子の友人で、１０年近くにわたり不正資金をぜいたくな生活に費やしていた。米当局によると、資金は２０１３年公開のハリウッド映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の制作にも流用された。

ロー氏を題材にしたベストセラー「Ｂｉｌｌｉｏｎ　Ｄｏｌｌａｒ　Ｗｈａｌｅ」の著者、トム・ライト氏によると、マレーシアの人々は同氏の不正に怒りを感じる一方、大金持ちとしてハリウッド・スターなど欧米の有名人と肩を並べた事実に魅了されてもいるという。

ロング氏は人気の背景として、前政権より寛容なマハティール政権が今年発足し、国民の間に安心感が広がっていることを指摘。「前政権時代にこれを売り出したら、大変なことになっていただろう」と話した。