米フォード、バス事業でNYに進出 ルートは乗客が「決定」
ニューヨーク(CNNMoney) 知名度は低いかもしれないが、米自動車メーカー大手のフォードは公共交通事業者でもある。同社は先ごろ、米国で最も公共交通機関が混雑している都市のひとつ、ニューヨーク市でこの市場に参入したばかりだ。
フォードの子会社、チャリオットは、フォード製の14人乗りのバンを使ってシャトルサービスを提供している。運行ルートは乗客の投票で決めることができ、座席の予約もスマートフォン経由で行う。
チャリオットは2014年にシャトルサービスのスタートアップとしてサンフランシスコで創業した。フォードは、自社製のバンを使ったチャリオットの面白いシャトルサービスのうわさを聞きつけ、昨年9月に同社を買収した。
ニューヨーク市に進出するチャリオットは、当初はマンハッタン東部とブルックリンの2つの路線でバンを運行するが、シャトルサービスを利用したいユーザーが希望ルートをチャリオットに提案し、一定数の投票が集まると、新たな路線が開設される。
チャリオットの通勤バンは、座席が予約制であること以外は普通の路線バスと似ている。バンはプロのドライバーが運転し、乗客はスマートフォンのアプリを使って席を予約する。すべてのバンはGPSで追跡されており、利用者は自分が乗るバンがいつ到着するかが分かる。
バンに乗る際はあらかじめ決められた停留所で待ち、降りる時も大半の乗客にとって最も都合のいい場所で降りる。
乗客は最寄りの停留所への予定到着時刻を基に、乗るバンを選択できる(バンは各停留所に2~3分おきに到着する)。バンに乗ったらスマートフォンに表示されている「乗車券」をドライバーに見せ、予約の確認をしてもらう。