「毛布代12ドル」に乗客が激高、ハワイ便が行き先変更
(CNN) 米ハワイアン航空の機内で寒さを訴えた乗客が、毛布の代金を請求されたことに激高し、同機が行き先を変更してロサンゼルスの空港に緊急着陸する騒ぎがあった。
ロサンゼルス国際空港警察によると、8日にホノルル行きのハワイアン航空便に搭乗した男性乗客(66)が、毛布を頼んだところ12ドル(約1400円)を請求されたことに腹を立て、乗員を脅迫したという。
男性は、毛布が必要だったのは機内が寒かったためであり、代金を払わされるのは不当だと主張。機内からハワイアン航空に電話して、「誰かに罰を受けさせる」と発言したとされる。
同機は「指示に従わない乗客」を理由に行き先を変更してロサンゼルスへ向かい、到着後に警察と米連邦捜査局(FBI)が乗員や乗客から事情を聴いた。その結果、男性は重大な危険を生じさせる人物ではないと判断し、事件性はなかったと認定した。
それでもハワイアン航空は、行き先を変更した判断に問題はなかったと強調している。同航空の広報はCNN系列局KCALの取材に対し、「今回のケースでは、太平洋横断の飛行を開始する前にロサンゼルスへ向かい、乗客を降ろす必要があると乗員が感じた」と説明した。
同機は4時間後に再びハワイへ向けて出発した。男性乗客も9日、別の便でハワイに向かったという。