スペイン、夜型生活とお別れ? 生産性向上へ

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スペインのタイムゾーンはドイツやフランスと同じだ

スペインのタイムゾーンはドイツやフランスと同じだ

これには歴史的背景がある。第2次世界大戦前までは、スペインの標準時は英国と共通だった。しかし大戦中、独裁者フランコがヒトラーのナチス・ドイツとの同盟を画策、それに合わせてドイツと同じ標準時が導入されたのである。

70年後の現代スペインでいまだに中央欧州標準時(CET)が採用されているのは、フランコ政権時代の名残だ。

本来の地理に合わせた標準時に戻すことにより、生産性向上につながるのではないか、というのがエコノミストの提案だ。これはあくまで仮説にすぎず、実際に成功するかもわからない。

ただ、スペイン人が本気で経済改善に取り組んでいることを示す良い兆候であることは確かだ。

スペインの現状はある意味、欧州全体の象徴だ。失業率は26%にも上り、若年層ではさらに数字が倍増する。若者の約半数が失業中となる計算だ。何年も景気後退が続き、債務危機を回避するため、欧州当局は財政援助に乗り出さねばならなかった。

だが、ここにきて良いニュースも出始めた。長引く景気後退の末、ついに国内総生産(GDP)がプラスに転じた。13年の輸出も6%増となり、今年も同様の伸び率が続くと見られている。

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