キャセイ航空、フカヒレの空輸停止 「サメ漁は持続不可能」

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香港で売られているフカヒレ=2012年9月

香港で売られているフカヒレ=2012年9月

香港(CNN) 香港を拠点とする航空大手キャセイパシフィック航空は5日までに、フカヒレなどサメ由来の食材の輸送を停止すると発表した。サメ漁の現状は「持続可能な開発」を掲げる同社の精神に反すると判断したためだ。

キャセイパシフィック航空は声明で、サメが乱獲により種としての存続を脅かされていると指摘した。サメ漁では高級食材のフカヒレを目当てに、ひれだけを切り落として捨てるケースも多い。環境保護団体によると、すでに数種類のサメが絶滅の危機に直面している。

世界に流通するフカヒレの約50%は香港を経由しているとみられる。国際航空貨物輸送量で世界トップに立つ同航空が輸送を停止することで、同様の動きが他企業にも広がる可能性がある。

同航空によると、完全な停止までには3カ月かかる見通し。ただし新規契約の受け入れはただちに中止する。

同航空には今年7月、40以上の国際環境保護団体から、フカヒレ輸送の早期停止に向けた行程を示すよう求める書簡

が送られていた。この書簡によると、現在空輸されているフカヒレ全体の20~50%は同航空が扱っている。

環境保護団体では、海上輸送のサメ商品についても、海運業界に取り扱い中止を求めていく構えだ。

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