(CNN) 米ニュージャージー州の夫婦に、大晦日(おおみそか)と元日をまたぐ形で双子の赤ちゃんが生まれる出来事があった。日付だけでなく年も異なる双子が誕生したことになる。
昨年12月31日の午前6時、イブ・ハンフリーさんは目を覚まし、夫のビリーさんに破水したことを告げた。この日はビリーさんの誕生日でもあった。
病院でイブさんの出産を担当した医師によれば、事前に夫婦らと「双子が別々の日、別々の年に生まれたら面白い」と冗談を言っていたという。
冗談はそのまま現実となる。同日午後11時48分、イブさんは1人目の赤ちゃん、エズラちゃんを出産した。エズラちゃんの公式の出生日は2023年12月31日だ。
「最初は後12分で双子のもう1人を産めると考えた」と、ビリーさん。実現すれば自身と双子の息子たちが同じ誕生日となる。
しかし時計は進み、23年が過ぎて24年に変わる方が2人目の出産よりも早かった。
医師や看護師らがイブさんの出産を助ける間、分娩(ぶんべん)室の外では人々の新年のカウントダウンや「ハッピーニューイヤー」と叫ぶ声が聞こえていたという。
そして年が改まってから28分が経過したとき、双子の2人目、エゼキエルちゃんが生まれた。エズラちゃんの誕生からちょうど40分後だった。
双子を見るビリーさん/Courtesy Billy Humphrey
米疾病対策センター(CDC)によれば、双子が生まれる割合は出産全体の約3%。日付をまたぐ双子は珍しく、年をまたぐとなればなおさらだと、イブさんの出産に当たった医師は述べた。
ビリーさんは、ユニークな誕生日がこの先双子にとっての喜びになるだろうと想像する。その上で、自分がエズラなら双子の弟に対して「自分の方が1歳年上だ」といつも冗談を言っているはずと付け加えた。