「至る所に迫る」ガザの飢餓、「ホラーショー」と国連事務総長

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ガザ南部ハンユニスで、栄養失調のために死亡した幼児の遺体を抱く母親/AFP/Getty Images

ガザ南部ハンユニスで、栄養失調のために死亡した幼児の遺体を抱く母親/AFP/Getty Images

(CNN) 国連のグテーレス事務総長は、パレスチナ自治区ガザ地区で飢餓が「至る所に迫っている」とし、現状を「ホラーショー」と形容した。

「世界中で、あからさまな違反ではないにせよ国際法を完全に無視する態度が見受けられる」と、グテーレス氏は国連安全保障理事会で述べた。

「ガザ地区で起きているホラーショーを見れば、もはや明らかだ。あの規模の死と破壊は、近年に類を見ない。栄養失調は急増している。飢餓はあらゆる場所に迫っている。今、我々が目にしているのは人道原則に基づいて構築された人道支援システムの最後のあがきに他ならない」(グテーレス氏)

グテーレス氏によれば、国連の人道支援システムはガザ地区で「機能するための条件」を与えられておらず、援助物資を届ける場所や、困窮する人々を助けるための安全も確保されていないという。

イスラエル軍によるガザ中部デイルアルバラでの新たな作戦は、「破壊に破壊が重なる」状況を意味する。

グテーレス氏はまた、国連プロジェクト・サービス機関(OPS)の施設や世界保健機関(WHO)の倉庫や宿舎を含む、ガザ地区内の国連施設への攻撃に「愕然(がくぜん)としている」と述べた。

「これらの施設は不可侵であり、国際人道法の下で例外なく保護されなければならない」と、同氏は強調した。

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