フランス南部で2日連続の停電、ネットに犯行声明 カンヌ映画祭は発電機で続行
(CNN) フランス南部のニース周辺で25日、前日に続いて2日連続で停電が発生し、ほぼ4万5000人に影響が出た。ニースのクリスティアン・エストロジ市長は同日、変電所の放火について国家警察と地元警察が捜査しているとX(旧ツイッター)に投稿した。
周辺地域では24日にも約16万世帯が停電に見舞われた。近郊のカンヌでは年に1度の国際映画祭が開かれていた。
停電をめぐっては「アナーキスト集団」を名乗る2団体が25日、連名の犯行声明をネットに掲載。カンヌ国際映画祭を妨害するとともに、近隣の航空宇宙会社やカンヌ空港など「産業、軍事、ITの支配者集団」への電力供給を断つ目的で、故意に破壊行為を行ったと主張した。
フランスの公共放送によると、この声明については検察が捜査に乗り出した。現時点で因果関係は確認されていない。
電力会社によると、カンヌのあるアルプ・マリティム県で24日に起きた停電は、現地時間の午前10時ごろから午後4時半ごろまで続いた。
同県によれば、変電所から出火したのは24日午前4時半ごろ。続いて送電塔に大きな被害が出た。
カンヌ映画祭は24日が最終日で、授賞式が予定されていた。ロイター通信によると、主催者は発電機に切り替えて予定通り、授賞式や上映会などのイベントを通常の状態で実施したと発表した。