アルアクサ・モスクの礼拝者減らさない決定、イスラエルを「危険に」 国家安全保障相
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相がラマダン(断食月)の期間中に「アルアクサ・モスク」で礼拝を行うイスラム教徒の人数を減らさないとした決定をめぐり、ベングビール国家安全保障相は5日、昨年10月7日に起きたイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃を引き合いに出し、イスラエルを危険にさらすものだと語った。
アルアクサ・モスクはエルサレムに位置し、イスラム教やユダヤ教にとって聖地となっている。ラマダンは今月10日に始まる。
ベングビール氏は声明で、今回の決定について、ネタニヤフ氏や内閣が昨年10月7日に何も起こらなかったと考えていることを示していると指摘。今回の決定が、イスラエル市民を危険にさらし、ハマスの勝利を許すことになるかもしれないと述べた。
極右政党の政治家であるベングビール氏は、ラマダン中にアルアクサ・モスクへの訪問を認めるイスラム教徒の人数を制限するよう主張していた。
イスラエル首相府は先に、ラマダンの第1週に訪問が許可されるイスラム教徒の礼拝者の人数は例年と同程度になるとし、ハマスとの戦争が継続していることを理由に人数を制限することはないと明らかにしていた。イスラエル首相府によれば、毎週、安全評価を実施するという。