誤射された人質の母親、イスラエル軍にメッセージ 「あなた方の過ちでは全くない」

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イスラエル軍に誤って射殺された人質の一人で、ドラマーだったヨタム・ハイムさん/Hostages and Missing Families Forum

イスラエル軍に誤って射殺された人質の一人で、ドラマーだったヨタム・ハイムさん/Hostages and Missing Families Forum

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で先週イスラエル軍に誤って射殺された人質の一人の母親がこのほど、銃撃に関与した部隊にメッセージを送り、「今回起きたことはどれも、あなた方の過ちでは全くない」と呼び掛けた。

発言したのは、亡くなったヨタム・ハイムさん(享年28)の母親イリスさん。この事案ではイスラム組織ハマスに拉致されたイスラエル人男性3人が犠牲になった。

イリスさんは音声のメッセージで「あなたたちを深く愛している、遠くから抱きしめているとの思いを伝えたかった。今回起きたことはどれも、あなた方の過ちでは全くない。ハマス以外の誰の責任でもない。ハマスの名前と記憶が地球上から抹消されることを望む」と語った。

さらに「ユダヤ民族を助ける最善の行動を自分たちが取っているということを常に念頭に置いてほしい。一瞬たりとも躊躇(ちゅうちょ)してはならない。テロリストを見つけたら、人質を殺害したことなど考えなくていい。あなた方は自分の身を守ることが必要。それが私たちを守る唯一の方法だから」と語った。

イリスさんは、イスラエル国防軍(IDF)が取った行動は「あの瞬間には正しかった可能性が高い」との見方を改めて表明。自分たち家族は「あなた方を裁いていないし、怒りもない」と言い添えた。

死亡したハイムさんは音楽の才能に恵まれ、ヘビーメタルの愛好者だった。ドラム歴は20年に上り、10月7日にはテルアビブの音楽祭に出演する予定だった。最後に家族と話したのは同日午前。自宅が焼き払われたと告げた後、午前10時44分に連絡が途絶えた。人質家族会によると、ハマスに拉致されたのはその直後だった。

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