戦闘再開で「悪夢」再来、巻き込まれる民間人に懸念 赤十字事務局長

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ガザ地区ハンユニスで、イスラエル軍による空爆の被害を確認するパレスチナ人ら/Mohammed Salem/Reuters

ガザ地区ハンユニスで、イスラエル軍による空爆の被害を確認するパレスチナ人ら/Mohammed Salem/Reuters

(CNN) 赤十字国際委員会(ICRC)のマルディーニ事務局長は1日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘再開に触れ、紛争に巻き込まれる民間人にとっては「悪夢」の再来だと懸念を示した。

マルディーニ氏はCNNに対し、「紛争に巻き込まれる民間人にとっては悪夢の再来だ。ガザ住民については言うまでもないが、前線の向こう側にいるイスラエル人にとっても事情は変わらない」とコメント。「最も助けを必要とする人に人道支援を届けるという点で、7日間の休止は大きな違いをもたらしていたが、戦闘再開によりこれが難しくなった」と語った。

マルディーニ氏はまた、次の戦闘停止に向け希望を持ち続けることの重要性を強調した。

「希望を持ち続けることが必要。丸7日間の戦闘停止が実現したことを忘れないようにしよう」とした上で、「希望の光が見えた。混乱と衝突のなかで人間性が勝利した。当事者間の交渉の結果、こうした措置を実施できるということは、国際人道法が機能している証しでもある」と述べた。

マルディーニ氏はさらに、紛争の双方が「一段と民間人の保護に注力する必要がある。なぜなら、それが義務だから。以上」と言い切った。

ICRCはハマスの人質をイスラエル当局に引き渡すという、慎重さが求められる活動で不可欠な役割を果たしてきた。

マルディーニ氏は「引き渡しを仲介する非常に単純な活動だが、同時に非常に複雑な面もある。いつ目算が狂うか分からず、あらゆる細部が当事者間の交渉で重要になるからだ」と語っている。

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