ハマス人質の男性、いったん脱出もガザ住民に連れ戻されていた おばが明かす

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イスラム組織ハマスの人質となっていたロニ・クリボイさん(25)/Hostages and Missing Families Forum/AP

イスラム組織ハマスの人質となっていたロニ・クリボイさん(25)/Hostages and Missing Families Forum/AP

エルサレム(CNN) イスラム組織ハマスの人質となっていたロシアとイスラエルの二重国籍を持つ男性(25)はいったん脱出に成功したものの、ガザ住民によって再拘束され、戦闘員の元に連れ戻されていたことが分かった。男性のおばが明らかにした。最終的に男性は26日に解放された。

おばが27日にイスラエルのラジオ局に語ったところによると、ロニ・クリボイさんは10月7日、ハマスによるテロ攻撃中に音楽祭の会場から拉致され、ガザ地区の建物に拘束された。

爆撃で建物が崩壊したのを機に、クリボイさんは脱出に成功。だが、ひとりで隠れて数日間を過ごした後にガザ住民に捕まり、ハマス構成員の元に連れ戻された。

「彼は国境に向かおうとした。自分の居場所やどこに逃げればいいかを知るすべがなく、あの一帯で方向感覚が少しおかしくなったのだと思う。彼は4日間ひとりで過ごしていた」(おば)

クリボイさんは拘束先の建物が崩壊した際に頭部を負傷したものの、現在は体調に問題ないという。

10月7日に拘束された成人男性の解放はクリボイさんが初めて。クリボイさんの解放は正式には、イスラエルとハマスの人質・囚人交換に含まれていない。

ハマスはクリボイさんの解放について、ロシアのプーチン大統領の介入や「パレスチナの大義を支持するロシアの立場」が決め手になったと説明した。

おばによると、クリボイさんの両親は1992年、クリボイさんの生まれる6年前にロシアからイスラエルに移住した。イスラエルで生まれ育ったクリボイさんは、ロシア語をほとんどしゃべれないという。

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