シファ病院近くに露出したトンネルのシャフト、CNNが現地で目撃したもの

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ハマスのトンネルシャフト、イスラエル軍が主張の現場を取材

パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市(CNN) 暗闇の中でさえ、パレスチナ自治区ガザ地区北部の惨状は火を見るよりも明らかだった。ガザを横切る未舗装の道路で、建物の空っぽの外壁が最後の光に照らされて景色から浮き上がっている。夜間には、イスラエル国防軍(IDF)の車両がそうした景色の中をガタゴトと音を鳴らして走行し、ガザ北部に対する軍の支配を強めている。

CNN取材班は18日夜、イスラエル軍とともにガザを移動した。地域で最大の病院であるシファ病院の敷地内で新たに発見されたトンネルシャフトを取材するためだ。

午後9時ごろに境界のフェンスを越えた後、車列は明かりを消し、暗視ゴーグルを頼って、ガザを移動した。取材班はその後、6時間をガザで過ごすことになるが、その時間の大部分は、シャフトとの往復に費やされた。

取材班が移動した道沿いでは、ほとんどすべての建物に戦時の傷跡が残されていた。多くの建物が完全に破壊されていたが、それ以外の建造物は、ただのねじれた金属としてしか認識できなかった。ここに生活があったとしても、はるか昔に失われていた。住民は6週間にわたる戦争の間、南に移動したか、殺されたかのどちらかだった。

ガザ地区に入って間もなく、装甲兵員輸送車の車列は明かりを消して暗闇の中を進んだ/Oren Liebermann/CNN
ガザ地区に入って間もなく、装甲兵員輸送車の車列は明かりを消して暗闇の中を進んだ/Oren Liebermann/CNN

取材班が最初に立ち寄ったのは、イスラエル軍が部隊の集結地を設けた海岸だった。取材班は、そこからシファ病院までの最後の数キロのために、他の記者とともに装甲兵員輸送車に乗り込んだ。外の景色は暗視スクリーンから見えるだけだった。しかし、白と黒の景色であっても、破壊の度合いは衝撃だった。

ガザ市内では、空っぽの通りに共同住宅や高層ビルの骨組みの残骸が立ち並んでいた。イスラエル軍に同行して取材している間、たとえパレスチナ人に話しかけることができたとしても、周囲には話しかける相手がいなかった。

CNNがガザ内部から報道する際は常にイスラエル軍が付き添う。記者が同行取材に参加する条件として、報道機関はガザで撮影した映像をイスラエル軍に提出して審査を受ける必要があるほか、機密の場所や兵士の身元を明らかにしないことに同意している。最終的な報道の編集権に関してはCNNが保持している。

装甲車から降りると、完全な暗闇に包まれた。取材班は赤色灯を使って近くの建物に移動することしか許されなかった。すでに現場にいたイスラエル軍がそのエリアを確保するまで、そこで待機した。シャフトはすぐ近くにあり、完全に露出していた。

我々のグループの責任者であるトム中佐によれば、今回のトンネルはこれまで目撃した他のトンネルよりもかなり大きいという。トム中佐は「これは大きなトンネルだ」と述べ、2014年の作戦時に複数のトンネルと遭遇したが、今回のトンネルは標準的なトンネルよりもはるかに大きいとの認識を示した。

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