集中治療室の患者の大半死去、イスラエル軍突入のガザ最大の病院

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シファ病院の敷地内には住居を追われたパレスチナ人たちの設営したテントが立ち並ぶ/Ahmed El Mokhallalati/Reuters/File

シファ病院の敷地内には住居を追われたパレスチナ人たちの設営したテントが立ち並ぶ/Ahmed El Mokhallalati/Reuters/File

(CNN) イスラエル軍が突入したパレスチナ自治区ガザ地区で最大規模のシファ病院は17日、集中治療室(ICU)に収容されていた患者の大半が死去したと報告した。

同病院で火傷治療部門を指揮する医師が、中東カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの電話取材に明かした。集中治療室の患者は燃料や酸素供給の不足のため人工呼吸器が装着されているとした。

医師は、病院内で世話をする未熟児の赤ちゃんの人数が大幅に減ったとし、生き続けている幼児も病院が襲われている窮状を踏まえれば存命も危ういと嘆いた。

病院での基本物資の欠乏は深刻で、主要な病棟では水が払底し、電気供給もないとした。電源が確保できず、手術の実施は中止となった。結果的に患者の症状は悪化し、特に清潔な水が入手できないため重大な腸感染症を患う子どもたちの間で目立つとした。

同医師によると、イスラエル軍は食料供与を約束したもののその量はきわめて十分ではない。病院内に残る人々の40%のみに提供できる程度になっているという。

イスラエル軍は病院敷地内にある二つの建物に突入したが、周辺には複数の戦車が今なお配備されているとも説明。狙撃手は病院内のあちこちに配置され、恐怖感などが漂っているとした。

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