ミャンマーの避難民キャンプに攻撃、国連が懸念表明

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集団埋葬の際、墓の隣に並べられた棺=10日、ミャンマー北部/Stringer/AFP/Getty Images

集団埋葬の際、墓の隣に並べられた棺=10日、ミャンマー北部/Stringer/AFP/Getty Images

(CNN) ミャンマーの中国国境付近で9日、避難民のキャンプが攻撃を受け、子どもを含む少なくとも30人が死亡したとの報告に、国連が深い懸念を表明している。

ミャンマー民主派の「統一政府」(NUG)によると、キャンプでの死者には子ども13人が含まれ、50人あまりが負傷した。

同国では2021年の軍事クーデターで国軍が実権を握ってから各地で抗議運動が起き、多くの市民が家を追われて避難民となった。

攻撃は国軍と長年戦闘を続ける北部カチン州の武装勢力「カチン独立機構」(KIO)の本拠地、同州ライザ付近で起きた。

NUGを樹立した「連邦議会代表委員会」(CRPH)は軍事政権による攻撃だと主張したが、軍政の報道官は10日、これを否定して、反軍政集団の仕業だと述べた。

国連は10日、SNS「X」(旧ツイッター)上の声明で、女性や子どもを含む民間人の死傷者が出たことに懸念を表明。国内避難民がどこにいようと、攻撃の標的にするべきではないと強調した。

在ミャンマー英国大使館も、罪のない市民が殺害されているとの報告を受けてがくぜんとしていると述べた。

オフラハーティ臨時代理大使は、ミャンマーでこの1年で少なくとも3857人の民間人が軍に殺害され、少なくとも120万人が家を追われたと指摘。キャンプへの攻撃は「容認できない」として、国民への残忍な軍事作戦をやめるよう軍政に呼びかけた。

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