ウクライナへの大型兵器供与、大手支援国の「約束違反」多く

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ロシアのミサイル攻撃を受けたウクライナ西部のリビウで瓦礫の処理を行う作業員ら/CNN

ロシアのミサイル攻撃を受けたウクライナ西部のリビウで瓦礫の処理を行う作業員ら/CNN

(CNN) ドイツのシンクタンク「キール世界経済研究所」は8日までに、ロシアの侵攻に抗戦するウクライナへの大型兵器の供与の進捗(しんちょく)状況に触れ、米英独を含む主要な支援国による実際の引き渡しは約束した量にはほど遠い水準にあるとの分析を示した。

ウクライナ向け支援の進展状況に関する報告書の中で表明した。反転攻勢に転じたウクライナ軍がこれら大型兵器を一段と必要としている時期での遅延になっているともした。

「実際に届けられた大型兵器の量は約束していた分の半分をわずかに超える程度になっている」と主張した。

報告書の対象期間は今年2月25日から5月31日までで、この間にウクライナに示した軍事援助の約束の件数などは以前の報告書の対象期間に比べ減少したとも指摘。

報告書作成を主導した同研究所所員は声明で、侵攻から1年が経過する前には新たな援助の申し出は急増していたが、新たな支援の全般的な量は再び下降基調をたどっていると述べた。

戦争が長引きウクライナが攻勢を計画する中で、軍事支援の約束の重要性は一層増しているとしながらも、「誓約の表明とその履行の間の隔たりは広がっている」とも説明した。

ただ、報告書はチェコ、スロベニア、ポーランドやスロバキアなどより小規模の支援国による軍事支援の約束の実行率は約80%と高い水準にあるとも付け加えた。

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