世界の平均気温、観測史上最高を1週間で2度更新

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扇風機を首に掛けて汗を拭う警備員=3日、中国・北京/Andy Wong/AP

扇風機を首に掛けて汗を拭う警備員=3日、中国・北京/Andy Wong/AP

(CNN) 世界の平均気温が今週、2度にわたって観測史上最高を更新した。

米国立環境予測センターのデータによると、3日の世界平均気温は17.01度に達し、1979年に統計を取り始めて以来、最高を記録した。4日にはさらに上昇して17.18度に到達。2016年8月に観測されたそれまでの最高気温16.92度を上回った。

欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービスも5日、ツイッターの投稿で、3日の世界平均気温が観測史上最高を記録したと伝えた。

今年はさらに数回にわたって記録が更新される可能性もあると専門家は予測する。

世界では既に各地で記録的な熱波が観測され、壊滅的な被害を発生させている。

米テキサス州など南部は6月下旬、猛烈な熱波に覆われて気温が急上昇し、湿度も異常に高くなった。メキシコでは猛暑のために、3月以来少なくとも112人が死亡した。

インドのビハール州では熱波のために少なくとも44人が死亡。中国は最高気温35度を超す猛暑を記録した日数が、6カ月間の統計で観測史上最も多くなった。

英国の6月の気温は英気象庁が1884年に統計を取り始めて以来、最高を更新。平均気温は15.8度に達し、それまでの最高を0.9度上回った。

気候危機の影響で、記録的な熱波は今後さらに頻度が高まり、一層過酷になると専門家は指摘している。

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