世界の記録的猛暑、特にリスクの高い地域は?

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乾燥した土地に立つ子ども=2021年10月、アフガニスタン・バドギス州バーラーモルガーブ地区/Hoshang Hashimi/AFP/Getty Images

乾燥した土地に立つ子ども=2021年10月、アフガニスタン・バドギス州バーラーモルガーブ地区/Hoshang Hashimi/AFP/Getty Images

(CNN) 世界各地で報告されている記録的な熱波は今後ますます激しさを増し、特に準備態勢の整っていない国や地域に壊滅的な被害を及ぼす恐れがあるとする新たな研究結果が報告された。

英ブリストル大学の大気科学者、ダン・ミッチェル教授らのチームが過去60年あまりの気温データや気候モデルを分析して、今後記録的な猛暑が起きる可能性とその場所を予想し、科学誌ネイチャーコミュニケーションに発表した。

チームは熱波のリスクが特に高い場所として、アフガニスタン、パプアニューギニアと、グアテマラやホンジュラス、ニカラグアを含む中米を挙げている。

ミッチェル教授によると、この3カ所はいずれも大規模な熱波に襲われる可能性が高いにもかかわらず、人口が急増して医療やエネルギー供給が行き渡らないため、異常気象への順応性が低いと考えられる。

中でも、深刻な社会、経済問題に直面するアフガンの状況は厳しく、被害の拡大が懸念されると、同教授は指摘する。

熱波による悪影響は、大気汚染や干ばつの悪化、山火事の多発、インフラ破損など広い範囲に及ぶ。住民の健康被害として、恒久的な後遺症や死の恐れがある熱中症の危険性も高まる。

今年もすでに複数の地域で記録的な高温が観測された。3月にはアルゼンチンの一部で気温が平年を10度も上回り、4月にはアジアの広い範囲で最高気温の記録が更新された。

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