カバに襲われボート転覆 1歳児死亡、23人行方不明 マラウイ

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カバはあごでカヌーを真っ二つに折ることができるほどの力があるという/Cameron Spencer/Getty Images Europe/Getty Images

カバはあごでカヌーを真っ二つに折ることができるほどの力があるという/Cameron Spencer/Getty Images Europe/Getty Images

(CNN) アフリカ南東部マラウイのンサンジェを流れるシーレ川で、住民30人あまりを乗せたボートがカバに襲われて転覆し、幼児1人が死亡した。

警察によると、現地時間の15日、ボートが転覆して乗客37人のうち23人が行方不明になった。川にはワニやカバが生息しており、行方不明者の生存が危ぶまれている。

警察は15日、「13人は救助されたが23人が行方不明になり、幼児の遺体が発見された」と発表した。死亡した子どもはまだ1歳だった。救助隊は行方不明者の捜索を続けている。

警察が16日にCNNに語ったところによると、川を渡ることは危険が大きく、今回のような事故が後を絶たないという。「この川は非常に浅く、人を襲うワニや、今回のような事故を引き起こすカバがいて、あまりに危険だ」と警察は話している。

ンサンジェの地元議員によれば、住民たちは隣国モザンビークとの国境地帯にある農園へ行くためにシーレ川を渡ろうとしていたところ、カバがボートに衝突した。

ナショナルジオグラフィックによれば、カバは世界でも有数の危険な動物とされ、強烈なあごで噛(か)まれればカヌーが真っ二つになることもある。

野生のカバはサハラ砂漠以南のアフリカ東部や南部に生息している。こうした地域ではカバに襲われる被害が頻発しており、昨年12月にはウガンダで2歳の男の子がカバに襲われ、半身をのみこまれかけていた。

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