カーン前首相の逮捕は違法、パキスタン最高裁が判断

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パキスタンのカーン前首相=3月17日、パキスタン東部ラホール/Akhtar Soomro/Reuters

パキスタンのカーン前首相=3月17日、パキスタン東部ラホール/Akhtar Soomro/Reuters

イスラマバード(CNN) パキスタンの最高裁判所は11日、カーン前首相の逮捕は違法だとの判断を示した。パキスタンではこの2日前、カーン氏の拘束を受けて全土で抗議行動が発生し、死者も出ていた。

側近の一人によると、カーン氏は自身の身の安全を考慮して最高裁の保護下にとどまっている。12日に再び姿を見せる見通しだという。

カーン氏が汚職容疑で逮捕されたのは9日。準軍事部隊が急きょ作戦を実施し、首都イスラマバードの裁判所に突入して同氏の身柄を確保した。

逮捕後、カーン氏は警察本部の来客用施設に勾留され、10日には非公開の特別審問で判事の前に姿を現した。その後はパキスタンの反汚職機関がかけた容疑に基づき、8日間の予定で再勾留された。

カーン氏の弁護士は司法手続きが裁判所ではなく警察本部で行われることについて、異議を申し立てていた。一方、警察はカーン氏を市民から遠ざけて法と秩序を維持するためとして、警察本部で司法手続きを行う措置を正当化した。

カーン氏の逮捕後、同氏の支持者と軍の支持者の対立は暴力的なものになり、8人が死亡、数百人が逮捕された。

カーン氏は大学建設のため土地を違法取得した疑いが持たれている。これとは別に、在任中に外国の首脳から贈られた贈答品を違法に売却した容疑でも訴追されている。

カーン氏の政党「正義運動(PTI)」は逮捕後、事前に用意した声明をユーチューブに投稿。カーン氏はこの中で、自分は「不正確な容疑で拘束」されると述べ、支持者に「皆さんが前に出て、自分たちの権利のために闘う時が来た」と呼び掛けた。

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