韓国の出生率、22年は0.78 過去最低記録を更新

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韓国の2022年の合計特殊出生率が0.78に下がった/SeongJoon Cho/Bloomber/Getty Images

韓国の2022年の合計特殊出生率が0.78に下がった/SeongJoon Cho/Bloomber/Getty Images

韓国・ソウル(CNN) 韓国で女性1人が産む子どもの数を示す合計特殊出生率が2022年は0.78に下がり、過去最低記録を更新したことが分かった。

韓国統計庁が22日に発表した。

同国の出生率は15年から下がり続け、世界最下位の水準が続いている。21年は0.81だった。

20年以降は死亡数が出生数を上回っている。22年は出生数が約24万9000人、死亡数が約37万2800人だった。

女性の出産年齢は遅くなる傾向にあり、昨年は平均33.5歳になった。

同様の少子化傾向は同じアジア地域の日本や中国にもみられ、労働人口が減少して高齢者を支え切れなくなる事態が懸念されている。

専門家らは地域全般の背景要因として、厳しい職場環境や賃金低迷、生活費の高騰、結婚や男女平等に対する考え方の変化などを上げている。

経済的な要因も作用しているが、予算を投入するだけでは効果が上がらない。韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は昨年9月、少子化対策に過去16年間で2000億ドル(約27兆円)あまりが投じられたことを認めた。

韓国政府は育児休業給付金や児童手当を支給し、男性に育児、家事への参加を促すなどの対策を取ってきたが、さらに子どもの成長に応じた支援や、ひとり親世帯、同性カップルへの偏見など根深い社会問題の変革が必要との指摘もある。

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