脱ゼロコロナの中国、死者100万人に迫る恐れ 香港大研究

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人気のない北京の通り/CNN

人気のない北京の通り/CNN

中国保健当局は19日、首都北京で2人が新型コロナのために死亡したと発表した。北京はパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、最悪の流行に見舞われている。

今月7日から制限が大幅に緩和されて以来、公式統計で死者が発表されたのは初めて。ただ、中国のSNSへの投稿によれば、北京の葬儀場や火葬場に対する需要はここ数週間で急増している。

北京郊外の葬儀場の従業員は、火葬を待つ人が押し寄せて長い行列ができており、火葬できるのは早くても翌日になるとCNNに語った。

中国の検索大手バイドゥでは、北京の住民による「葬儀場」の検索数が、パンデミックが始まって以来、最高を記録した。

感染者は他都市でも急増している。金融中心地の上海では19日から、学校の授業のほとんどがオンラインに切り替わった。南部の広州市は、既にオンライン授業を受けている生徒や児童に対し、学校に戻る準備をしないよう呼びかけた。

南西部の重慶市は18日、公務員がコロナ検査で陽性になった場合でも「通常通りに」出勤できると発表した。わずか数週間前まで大規模封鎖が行われていた都市にとっては一大転換だった。

中国の専門家は、最悪の事態はこれからだと警告する。中国CDCの呉尊友氏によると、中国は今、この冬に予想される3回の感染の波の第1波の渦中にある。

北京で17日に講演した呉氏は、第1波が来年1月中旬まで続くと予想。第2派は1月21日の春節を控えた帰省ラッシュが引き金となって、1月下旬から2月半ばまで続くと予想した。

当局はゼロコロナ政策に基づき、これまで3年連続で帰省を控えるよう呼びかけていた。しかし国内の移動制限が解除されたことで、ワクチン接種率が低く医療態勢も整わない地方にまで感染が拡大する可能性があると専門家は警告する。2月下旬から3月中旬にかけては第3波が予想される。

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