北京でコロナ感染爆発 客足途絶え、日常生活は混乱

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コロナ規制緩和も、閑散とした北京の街

北京(CNN) 人通りが途絶えた通り、誰もいないショッピングセンター、互いに距離を置く住民――。それが北京の新常態になっている。

政府が厳格な「ゼロコロナ政策」の緩和に踏み切って1週間。北京で新型コロナウイルスの感染が急激に拡大している。北京にとってはパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、初めての事態だ。

感染拡大の影響は、高級ショッピング街、三里屯の13日の様子を見ても明らかだった。普段はにぎわう店やレストランは客足が途絶え、従業員を減らして営業したり、テイクアウトのみの営業とする店もあった。

北京全体が同じような状況にある。店や住宅管理会社は従業員が感染したために人員不足に陥ったりシフトを調整したりしていると説明。感染を恐れて自宅にこもる住民もいる。

薬局に並ぶ人々=13日、北京/Stringer/Bloomberg/Getty Images
薬局に並ぶ人々=13日、北京/Stringer/Bloomberg/Getty Images

どの程度感染が広がっているのかを正確に把握できる数字はない。中国では新たな規制に基づきこれまでのような検査の義務付けがなくなり、住民が自宅での抗原検査に切り替えたため、公式統計はほとんど役に立たなくなった。

国家衛生健康委員会は14日、新規の症例を全て把握することを断念し、無症状の感染者は1日の集計から除外すると発表。検査の数が減ったことを理由に「無症状の感染者の実数を正確に把握することは不可能」と説明した。

当局が14日に発表した前日の症例数は、症状のある症例が全土で2249例で、うち20%が北京で検出された。こうした数字も検査数の減少の影響を受けていると思われる。北京の症例数は、公式集計の何倍にもなる可能性がある。

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