ウクライナ軍に志願し戦うロシア人たち、「最後までずっと」

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ロシアに残した家族に危害が及ばないよう顔を隠して取材に応じた兵士/Vasco Sousa Cotovio/CNN

ロシアに残した家族に危害が及ばないよう顔を隠して取材に応じた兵士/Vasco Sousa Cotovio/CNN

サイレントの家族は、多くのロシア人やウクライナ人と同様、両国に出自を持つ。妻と子ども2人はウクライナで共に住んでいるが、ほかの親族はロシアで暮らしている。

これら親族はプーチン大統領の歪曲(わいきょく)した政治宣伝にさらされながらも、実際にはロシアがウクライナに侵略した事実を理解しているとした。

ウクライナ軍側に加わったことには怒らず、「無事でいて」との言葉もかけてもらったという。「彼らは一度決めたら最後まで守る私の性格を知っている」と述べた。

身元がばれるのを恐れて大型帽子で顔を隠して取材に応じたロシア人もいた。ロシアに残した妻子に迫害が及ぶのを避けるためだった。「顔を見せたら、家族が心配になる。彼らを守ってくれる人間がいないためだ」と話した。

ウクライナ側に立って戦うロシア人が戦場などで捕まれば、ウクライナ軍兵士より過酷な結末を迎える恐れもある。先月にはロシアの傭兵(ようへい)組織「ワグネル」を捨て、ウクライナ側に脱走した兵士がロシアへ帰国後、ハンマーで惨殺される事件があった。

ワグネルの創設者は自らの戦闘員が殺したことを直接は認めなかったが、この処刑を称賛。国民などを裏切った罰とも切り捨てていた。

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