米の「パトリオット」提供は「不測の事態」招く ロシア大使館が警告

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パトリオットミサイルの脇に立つ米兵=13年12月5日、トルコの軍基地/(Bulent Kilic/AFP/Getty Images)

パトリオットミサイルの脇に立つ米兵=13年12月5日、トルコの軍基地/(Bulent Kilic/AFP/Getty Images)

(CNN) 在米ロシア大使館は14日、米国の地対空ミサイルシステム「パトリオット」のウクライナへの提供は「不測の事態につながり」、世界の安全保障を脅かす可能性があると声明で警告した。

CNNが13日の報道で引用した米当局者らの話によると、ウクライナがロシアの攻撃に対抗できるよう、バイデン政権は高度な長距離防空システムであるパトリオットをウクライナに送る計画の最終調整を行っている。

「もし提供が確認されれば、我々はバイデン政権による新たな挑発行為を目にすることになり、不測の事態につながる可能性がある」とロシア大使館の声明にはある。

声明にはまた、ウクライナへの武器提供の継続は、ロシアが併合を主張しているウクライナ4州での「ゼレンスキー政権の免責意識を強め、市民への新たな犯罪につながるだけだ」ともある。

米国のウクライナ支援についても、「米政府の戦略はロシアと米国の関係に多大な損害を与えるだけでなく、世界の安全保障にさらなるリスクをもたらす」と批判した。

これより前、ロシア大統領府のぺスコフ報道官はウクライナに提供されるパトリオットはロシア軍の正当な標的になると述べたが、米国の計画は確認されていないと付け加えた。

国営タス通信によると、ロシア外務省のザハロワ報道官は15日、米国がパトリオットを提供すれば、ウクライナでの紛争に米国が直接関与するリスクが増大するとの見方を示した。

ザハロワ氏は「米国は引き続き他の北大西洋条約機構(NATO)加盟国を脅し、ウクライナの軍備強化にもっと貢献するよう求めている」とも批判した。

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