「犬よりもひどい扱い」 ウクライナで捕虜の英男性

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ウクライナでロシア側勢力に捕まり先ごろ解放された英国人のエイデン・アスリン氏/AP

ウクライナでロシア側勢力に捕まり先ごろ解放された英国人のエイデン・アスリン氏/AP

(CNN) ウクライナでロシア側勢力に捕まり先ごろ解放された英国人の男性が当時の様子を振り返り、「犬よりもひどい扱いを受けた」と語った。

エイデン・アスリン氏が英大衆紙サンの取材に明らかにした。アスリン氏は他の3人の男性とともに狭い独房に監禁された。定期的に殴られたほか、十分な水や食料を与えられなかったという。

アスリン氏は「我々は毎朝、ロシア国歌を歌わなければならなかった」と振り返った。歌わなければ殴られるなどの罰を受けたという。

親ロシア派の自称「ドネツク人民共和国(DPR)」の裁判所は6月、アスリン氏を含む3人の外国人兵士に対して死刑判決を言い渡した。ロシアの国営メディアが当時伝えたところによれば、アスリン氏らはウクライナの「傭兵(ようへい)」だったために有罪の判決を受けた。

アスリン氏によれば、最初に自身が英国人であることを明かしたとき、ロシア側勢力のひとりに、ひどく殴られたという。

アスリン氏によれば、男はひざをついて、たばこを吸っていた。「『私が誰だかわかるか』と言ったので『知らない』と答えた。すると、『私はお前の死だ』と言われた」という。やり取りは主にロシア語で行われた。

「男はさらに『素早い死がいいか、美しい死がいいか』と尋ねてきた。『素早い死』と答えると、男は『いいや、お前は美しい死を迎えることになる。美しく死ぬようにしてやる』と言った」(アスリン氏)

ドネツク人民共和国を承認しているのはロシアのみ。国際社会はドネツク人民共和国や同地の機関を承認しておらず、ウクライナの領土の一部とみなしている。独立系の監視団体は長年にわたり、親ロシア派勢力による人権無視や捕虜の不当な取り扱いを非難している。

「ロシア」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]