ロシア軍、占領下のヘルソン州で民間人への強制捜索を強化 州都で戦闘の可能性も
ウクライナ・キーウ(CNN) ロシア軍は、ウクライナ南部ヘルソン州の占領地域で民間人への監視を強化している。地元住民を拘束し、ゲリラによる抵抗活動の根絶を図っている。ウクライナ軍が明らかにした。
占領下のヘルソン市で、ロシア軍の部隊は現在、ほとんどが民間人の衣服を着用し、民間人の家屋で暮らしている。「市内での陣地を強化して市街戦を行うため」だと、ウクライナ軍や住民がCNNと交わしたメッセージの中で指摘した。
ウクライナ軍は、2月下旬の侵攻開始から間もなくロシア軍が制圧したヘルソン州の領土のかなりの部分を奪還。10月初めには驚くべき勝利を立て続けに収めてきたが、州都ヘルソン市に迫るにつれ進展のペースは鈍ってきている。同市の攻防を巡っては、激しい戦闘が繰り広げられることも予想される。
ウクライナ軍が創設した国家レジスタンスセンターは7日、「ウクライナ軍が反転攻勢を仕掛ける中で、占領者たちは選別の措置を著しく強化している」と指摘。州内の占領地域では住民に対する強制捜索が激しさを増し、積極的に地下活動を突き止めようとする動きがみられるとした。