英内相が辞任、採決めぐる与党の混乱 トラス首相、一層の苦境に

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英内相を辞任すると表明したスエラ・ブレイバーマン氏=6月7日、英ロンドン/Rasid Necati Aslim/Anadolu Agency/Getty Images

英内相を辞任すると表明したスエラ・ブレイバーマン氏=6月7日、英ロンドン/Rasid Necati Aslim/Anadolu Agency/Getty Images

ロンドン(CNN) 英国のリズ・トラス首相が一層の苦境に立たされている。内相のスエラ・ブレイバーマン氏が19日、就任からわずか7週間で辞任。野党側は、この日の議会で採決をめぐって与党議員が「いじめ」を受けるなどの混乱に陥ったと伝えた。

ブレイバーマン内相はこの日、閣僚規範に反する私用メールの使用をめぐり、辞任を表明した。

辞表の中で同氏はトラス首相の指導力を痛烈に批判し、政権内部の深い亀裂を見せつけた。

「政府の仕事は、人々が自分の過ちの責任を受け入れるかどうかにかかっている。過ちがなかったように振る舞い、まるで我々の過ちを誰も見なかったかのように進み続け、物事が魔法のようにうまくいくことを願うのは、真剣な政治ではない」。ブレイバーマン氏はそう述べ、税制や財政支出について何度も方針転換を繰り返したトラス首相を暗に批判した。

「私はこの政府の方向性を憂慮している」「我々は有権者に約束した重大な公約を破っただけではない。この政府の公約を守る姿勢に対し、私は重大な懸念をもっている」とブレイバーマン氏は続けている。

トラス首相は「閣僚規範を守り、閣僚の機密を守ることが重要だ」としてブレイバーマン内相の辞表を受理した。

その数時間後、議会で罵声が飛び交った様子を野党議員がツイッターで伝えた。

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